ここでは、「はじめて火を起こす方」、または 「途中で火が消えてしまう」
方のために書かれています。
手順は、
- くぬぎ炭に火をつける。
- くぬぎ炭を立てて置く。
- 備長炭を混ぜて火力をUPさせる。
なお、紀州備長炭の取り扱いについてはこちらをご覧ください。
また、IH(電磁調理器)の場合はこれからご説明する方法では火はつきません。ガスバーナーなどを別途用意してください。
◆ 手順1.
始めに、火起こし器の中にくぬぎ炭を入れます。
火起こし器にくぬぎ炭を入れたらガスコンロで火にかけます。写真はわかりやすく3個だけ入れていますが、隙間無く置いて結構です。 火力は中火〜弱火。
■火をつけて5分後 拡大写真
もちろんカセットコンロは厳禁。きちんと家庭用のコンロをお使いください。
パチパチはねる場合もありますから、上から覗き込まないよう注意。
パチパチ跳ねる原因は
- 炭の中に炭の細かい粉が入っているから。火起こし器に入れる前に、火ばさみで持ち上げて炭を振ることで粉を事前に落としたりします。
- 湿気を多く含んだ炭は、パチパチではなく、パンッ! と跳ねる場合もあります。音は大きいですが、炭が吹っ飛んだりはあまりありません。
これらの現象はガスコンロの火を付けて最初の5分以内にだいたい起きますから、特に最初は気を付けてください。
■火をつけて10分後 拡大写真
これは大体10分程度たったころです。白くなっているところが完全に火がついた部分です。
慣れればここでコンロから下ろしますが、もうしばらくこのままにします。炭をまんべんなく燃やすためです。
慣れているとこの段階で火鉢に炭を移して、あとは炭同士の火でお互い勢いよく燃えてゆきます。慣れない場合はもっと火を付けておきます。
■火をつけて20分以上後 拡大写真
それがこの状態です。おおよそ20分以上たったころです。
手前の2本はほぼ全体が真っ白くなってきました。このくらいまでゆくと、よほどのことが無い限り、火が途中で消えることはないです。
では火鉢にのせます。
火鉢に炭を置く
基本は 『炭は立てて置くべし』

もちろん寝せてもいいのですが、立てると火力が強くなります。鉄瓶でお湯を沸かす場合は特に重要になります。 またなんといっても、せっかくの火鉢。
お茶は習ってはいませんが、お茶の真似くらいはしたいもの。
もちろん見た目も美しく、来客した人に喜ばれるといった特典もあります。
■炭を置いた様子 拡大写真
さて、ではいよいよ炭を置きます。 判りやすくするために五徳を置いていません。 初めて炭を置く時は、5本置いてみてください。 燃え行く炭の様子がよくわかります。
写真は3本ですが、5本置いた方が慣れないうちは炭の火を途中で絶やすことなく燃やしきることが出来ます。それでも消えてしまう場合もあるでしょうが、それは炭の距離が離れすぎている、又は、近すぎるなどの原因が考えられます。
炭は間合いが大事です。
離しすぎると火が弱く、近すぎると酸素が入らず火は弱いまま。そしていずれ消えてゆきます。
コツは、“炭同士、お互いの熱を補完しあう” ことです。 火と火が向かい合うと、熱量が増し、どんどん広範囲に燃え広がってゆきます。
■炭を置いた様子 2 拡大写真
くぬぎ炭を4本置いてみました。
炭と炭の間の間隔を見てください。
慣れれば全ての炭が最後まで必ず燃えてゆきます。がんばって炭の置き具合を色々試してみてください。
なお鉄瓶のお湯を沸かす場合、写真のような細身のくぬぎ炭3〜4本では少々時間がかかります。 くぬぎ炭を5本以上に増やすか、紀州備長炭をも投入します。
くぬぎ炭の燃焼温度は300度〜400度。紀州備長炭は500度以上。 七輪などでは団扇であおぐと1000度にもなります。その紀州の備長炭の助けを借ります。
■かなりフルパワー 拡大写真
くぬぎ炭が密集しています。しかし、お互いにうまく熱を補完しあい、空気も旨く入るようになっていますので、それはもう、すごい勢いで燃えています。
また、真ん中にちょろっと見えますのが火力をUPさせるために置いた紀州の備長炭です。 この、一片の紀州備長炭でも、熱源の温度は体感してわかるほどに上がります。
ただ、あまりやりすぎると、炭が多すぎて見た目がよろしくないですが。。。
それでもとても暖かいです。撮影している最中も顔が熱くて火鉢に顔を近づけていられない程。もちろん外の冷たい風がぴゅーぴゅー入ってきても全然寒くありません。 かえって新鮮な酸素のおかげで、勢い良く燃え出します。
換気
換気はせっかくの暖かい空気を逃がすと考えがちですが、炭をよく燃やすためにも新鮮な空気、つまり換気が必要なのです。 炭は空気が薄くなると燃え方が弱くなってきます。 反面、空気の入れ替えをすると炭は大変勢い良く燃えます。
その昔、火鉢にあたっている様子を漫画か何かで見たことは無いでしょうか。火鉢にあたりながら皆さん「どてら」のような羽織るものを着ていました。つまり昔は火鉢で暖をとりつつも、密閉性の低い日本家屋で冷たい空気が流れ板問うことでしょう。でも、これが意外と寒くなく暖かいのです!
では、もっと熱くしてみましょう。
■限界に近い状態 拡大写真
上記の状態に、さらに大きな紀州備長炭を真ん中に“デン!”と置いた状態です。もはや小ぶりな手あぶり火鉢の炉の銅が溶けるのではないかと思うほど熱くなります。
木製の火鉢はそれでも外側はまったく熱くないのでそこはとても良い点です。
ただ、陶器の火鉢はあまり熱くすると割れますし、熱くて触れません。
しかしここまで炭を燃やすと文句無く暖かいです。とうに脇にさしてある灰慣らしは、触れることも出来ないくらい熱く、火箸で炭を移動しようにも、そこまで手を近づけられないほどの発熱量です。
いずれにしても、炭同士の熱をうまくお互い伝え合って燃えてゆきます。同時に酸素がはいるようにくぬぎ炭とくぬぎ炭の間に隙間を与えることも重要です。
なお強烈な火元に備長炭を突然いれますと、それはもう激しく爆発します。(爆発しないような紀州備長炭をお送りしておりますが、どこかで大量の湿気をすっておりますと、その限りではありません。)
よって紀州備長炭は火元に投入するまえに、火元の回りにおいて暖めてあげてください。 。
次回は五徳を置いた状態で、炭を置いてみます。 やはり炭を多く置きたい場合は五徳も多少大き目が良いかもしれません。 確かに炭は置き易いですから。
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