灰が固まる現象について

固まった灰

■灰が固まる

というご質問をよくいただきます。 恐らく上の写真のように灰が固まるのだと思います。

火鉢に最高級のくぬぎ灰を入れ、炭を燃やしていると灰が固まっていることがあります。
これは灰が熱によって固まるからです。 ちょうど土器を焼いて硬くするのと同じ現象です。 灰が炭の熱で焼かれて固まった状態です。

なぜこうなるかというと、灰は木を燃やして炭を作る過程で出てきます。300kgの炭を作っても5kg程度しか取れません。その灰は木が燃えて出来た物です。

木が育っている時、土からミネラルなどの養分を摂取します。土にはミネラルや鉄分などの金属が混ざっており、それらはそのまま木に吸い取られ、炭になっても燃えずに中にとどまります。(だから炭をご飯やお風呂に入れるとミネラル水になるというわけです。)

この、炭の中に残っているミネラル分やら金属成分などは灰にも入っています。 そしてそのミネラルなどが炭の熱によって固まったのが、この灰の固まりのようです。

 

なお、黒くなるのは紀州備長炭の灰です。紀州備長炭は燃えている最中は白い綺麗な灰が表面に現れますが、熱で固まると色が黒くなります。

ちなみに、茶道の先生はこのくぬぎ灰を、一度水に通します。 水に通すと上部にそのミネラル分などの層が出来ます。あくです。その下に灰がきます。これがいわゆる、本当に純粋な灰ということになります。

石鹸を作られる方は、この上部にたまった『アク』、つまりミネラル分などを材料として使うようです。 一方で陶芸をやってらっしゃる方々は、上薬の原料としてこの上部のアクを取り除いた灰を使用します。

灰の固まりは、そのまま捨てていただいても結構ですし、プランターなどの植物に養分として与えてください。 なお、火鉢が完全に冷えていないとこの固まりもかなりの熱さです。 暑いままゴミ箱にいれようものなら、確実に火があがります。どうぞ捨てる際は、水にいれるなどしてから捨てるか、手でさわって冷たいことを確認してから捨ててください。


(c)2004 all rights reserved hibachiya.

メールする