菊池政光作 虫喰い五徳の画像

虫喰い五徳

茶道具師であり、日本伝統工芸師である菊地政光さんのつくる五徳。

 

 

 

 

菊地政光さんが作る 虫喰い五徳

笹爪の虫喰い五徳です。サイズは4種類。
虫が喰った痕は、大元の型の内側に、砂をもってつけてゆきます。
そこに鉄を流し込むので、砂が盛られた痕は、凹んで虫が喰った痕になります。
一度型から取り出すと、同じ形は出来上がりません。


他に「薩摩五徳」 もあり

 

■火鉢(囲炉裏)の炉の灰の中で、ひっそりとたたずんでいるのがこの五徳です。
上質な灰と風情ある五徳に優る景色はありません。この五徳は、笹爪という爪の形をした、
虫喰い五徳。 表面がまるで虫に食われたような“でこぼこ” で覆われています。 

虫喰い鋳型に1つ1つ虫の喰ったあとを付けて行きます。 1つの型からは1つの五徳しかできません。 虫の喰ったあとも全て毎回違います。

←虫喰いの様子はクリックして拡大

 

山形県は昔から茶道具師が多くおりました。製作者の菊地政光さんは、そんな歴史的遺産を今に受け継ぐ数少ない伝統工芸士。他、茶釜、風炉などが有名です。

虫喰いの趣が良しとされるのは何も五徳に限ったことではなく、最も珍重される絵画を入れる額縁の製作者もこの虫喰いを入れます。年月の経った様子が与える印象はどこでも同じのようです。

 

■五徳は二本の爪を手前にし、、1本爪を奥にして据えます。 火鉢用と言っている、輪っかが切れているタイプは、その切れた部分が手前に来ます。

故に一番奥の1本の爪の方から見た姿が“表”になります。お客様から見る方向が表で、自分側が裏であるのは、鉄瓶の置き方と同じです。

また五徳の爪に灰がついていては、上ののせた鉄瓶などが傷むので、布か何かで(私などは指でやってしまいますが)灰を落としてあげてください。

■五徳の輪のところが切れているのは“風炉用”と言います。
この笹爪(ささづめ)の虫喰い五徳、正式には「紅鉢(べにばち)風炉用」と言います。風炉とは夏の茶室でお茶会を催す際使用する、茶釜の湯を沸かすための火鉢のようなものです。

大きさと用途から、風炉用五徳は火鉢用五徳と言っています。

■なぜ輪の一部が切れているか言いますと、 夏に湯を沸かす際、炭のあつい熱がこちらに来ないように、前土器(まえからわけ)という半円状のお皿を灰にさします。そのとき灰にさすそのお皿のようなものが五徳の輪とあたらないようにするためです。

※紅鉢風炉とは・・・土風炉という、瓦焼のような素焼きの風炉で、表面を磨いて黒く光らせたタイプの風炉です。その中のある一つの形が紅鉢です。

 

 

やまきさんの五徳 勢ぞろい
 
菊地政光五徳 勢揃い
虫喰 笹爪五徳
(小) 5寸
\8,200
直径 146mm × 高さ 85mm
在庫 あり

虫喰い 笹爪五徳
(小) 6寸

\14,800

直径 186mm × 高さ 85mm
在庫 あり

虫喰 笹爪五徳
(中) 7寸

\18,000

直径 217mm × 高さ 108mm
在庫 あり

虫喰 笹爪五徳
(大) 8寸
\21,000

直径 250mm × 高さ 138mm
在庫 あり
薩摩五徳の八寸は在庫有り

       
 

※共箱はお時間をいただきますが、ご入り用でしたらお作り致します。 プラス約\6,000

薩摩五徳と笹爪 虫喰い五徳上の8寸の笹爪 虫喰い五徳より大きな物は、薩摩五徳の
8寸になります。 写真左が 薩摩五徳 8寸 、右が虫喰い五徳です。 薩摩五徳のページ

虫喰い五徳 紅鉢用
画像はクリックで大きくなります
虫喰い五徳 紅鉢用
全ての工程が手造り
このでこぼこが虫喰い
虫喰い五徳 紅鉢用
表面にうるしが塗ってあり
年月が経って骨董と呼べる
状態になるのはこういった物
虫喰い五徳 紅鉢用
右は鈴木主善堂の五徳(小)
左が職人菊地政光作の五徳
虫喰い五徳 紅鉢用
高さ
虫喰い : 8.5cm
鈴木主善堂 : 6.5cm
虫喰い五徳 紅鉢用
良く見るとかなり違うもの
一つ一つが昔ながらの製法で。
手仕事の極み
左(中国製) 右(虫喰い)

 
虫喰い五徳の大
 

菊地政光の五徳 笹爪拡大写真

炉用の虫喰い五徳ですので、輪が丸いです。囲炉裏には最適な品です。

炉口が90cm以上の囲炉裏にあう五徳は、こちらの虫喰い五徳か、岩鋳の五徳(大)になります。
菊地政光の作品は全てが手造りであり、また炉用五徳本来の形をした品であります。

サイズ、小と中を並べます。
大きさの違いは歴然。 手あぶり火鉢ならば迷わず小でしょう。 長火鉢や、囲炉裏テーブルには中が良いでしょう。

中サイズは直径21cmですから30cm以上の炉でないとバランスもよくありません。

中サイズと大を比べます。

質感などをもっとアップでご覧になりたい方はこちらをどうぞ。 質感をもっと良く見る

大の虫喰い五徳の方のみ、共箱がございます。その他のサイズについてはご入用の方はお尋ね下さい。 価格6,000円〜6,800円


拡大写真

共箱は通常必要ございません。
お知り合いが茶室を造られた時のお祝いなど、
ご贈答用とお考え下さい。

   

■大きさは鈴木主善堂の五徳(小)とほぼ同じ。直径はまったく同じですが、高さ6.5cmに対して8.5cmと2cm高いです。 1辺30cm以内の小ぶりな手あぶり火鉢にはぴったりな大きさで、フルサイズの鉄瓶ものります。 

■この五徳が一つ入っているおかげで、火鉢をつかってのお茶の時間がとても楽しく感じます。 以下、あるお客様からの声をご覧ください。

【お客様の声】

以前茶道を習っておりましたが久しく経っております。 先日、カジュアルな正午の茶事と称して、古い木製の火鉢にこちらの素敵な五徳を入れ、鉄瓶でお湯を沸かしお抹茶を入れみなで楽しみました。昔を思い出しながらも気軽に、でもちょっと本格的に茶事が楽しめまして大変楽しかったです。こちらの素敵な五徳があるだけで、なにか凛とした気持ちになるから不思議です。

 

 

■五徳の手入れ

火鉢を数ヶ月以上使用しないときは、もちろんそのまま湿気の無い場所に置いておいても大丈夫ですが、灰を取り、篩(ふるい)にかけて綺麗にし、炉を拭きます。其のとき五徳は水でさっと洗います。灰がこびりついて取れなければたわしでこすってください。 そしてあとは乾拭きし、その後良く乾かし、布や新聞紙にくるんで保管します。

 

 

■□■ 山形鉄器の歴史 ■□■

■山形鋳物は平安時代の康平年間(1060年ごろ)に源頼義が奥州平定のため山形を転戦した際、従軍した鋳物師が馬見ヶ崎川の砂と薬師公園付近の粘土が鋳物に適していることを発見し、この地に留まったのが始まりと言われています。 茶道具が盛んになったのは、恐らく千利休が活躍した後からでしょうから、1580年以降になるかと思います。 いずれにしても非常に長い歴史があります。 鉄器というと岩手県南部の鉄器を思いますが、山形の鉄器はその地肌の美しさが有名です。

■信長の好んだ五徳

実は信長が本当にこの五徳を好んでいたかどうかわかりません。部下にあげる土地が無くなることを予測し、土地にかわる価値あるものを作りだそうとした結果発達したのが茶道であるのは有名な話ですが、以下に趣のある道具であるかを決めたのは、まさに信長公の直感とでも申しましょうか。

また、虫が喰った後、虫喰いが良しとされるのは万国共通
高価な絵を入れる額縁も、虫喰いがあるものが良しとされているところからも伺い知れます。

 

 


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