薩摩五徳in長火鉢

五徳の種類はもともとそれほど多くはありません。

爪の形の違いで5〜10種類ほどありますが、現在一般に作られているのは笹爪です。 唯一、菊池正光さんが 猫足と薩摩を作っています。

薩摩五徳は同じ名前で違う形のものもあります。(鈴木主善堂)

詳しくは下記に記載してございますが、元々行方不明であった設計図ということも関係ありましょうが、西洋文化が入る以前は情報伝達の仕方が一意ではなかった事、鉄器工房のように型が残っているような場合を除き、文字と絵による伝達となりますが今見ると非常にあいまいに見えます。(古文も読み方で意味が変化してゆくように)

ギリシャの哲学者のように敢えて言葉に残さないと

ゆえに古文も読み方によって意味が違ってきたりしますし、

薩摩五徳 七寸 --- 価格 24,800円
直径 20.5cm X 高さ 10.0cm

薩摩五徳 八寸 --- 価格 34,800円
直径 26.7cm X 高さ 15.8cm

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◇茶人の祖 「千利休」さんは、お茶道具から炭の焼き方に至るまで、様々なものを創作しました。 それは「利休道具」と呼ばれ今日に伝わりますが、どれも派手な装飾を良しとしないとてもシンプルで道理にかなったものでした。 火ばしなどにも利休後のみとして今に伝えられるデザインがあります。

この薩摩五徳も利休さんによる創作道具とされています。

 

薩摩五徳 8寸と7寸

しかし豊臣秀吉に切腹を命ぜられた後、利休さんの弟子が遺品の数々を密かに隠したとされています。 その時のこの薩摩五徳の設計図も無くなってしまいました。 それから数百年、薩摩五徳がどんなものであったか誰もわかりませんでした。

いつかは判りませんが、あるとき京都にあるお寺の床を張り替える作業をしていたとき、葉がした古い床の下から何やら出てきたそうです。 それが利休死後、弟子達が隠した利休道具だったというわけです。 この話は、ある時五徳に詳しい方に伺った話です。

薩摩五徳

薩摩五徳には七寸と八寸があります。 上の写真は七寸です。

七寸は1辺2八cm以上の手あぶり火鉢にちょうどよい大きさです。 五徳は大きめの方が炉の中の景色が良く、また炭をゆとりもって置くことが出来、取り扱いしやすいです。

もちろん長火鉢にもこのサイズは最適だと思います。 下の画像はフルサイズの関東火鉢
(七八cm×45cm×H42cm) に入れた様子です。

薩摩五徳7寸 薩摩五徳

 

八寸は完全に囲炉裏用です。 本来は炉用ですが今、茶室をお持ちのかたはそうは多くいらっしゃいませんので(お茶の先生ですら電気で湯を沸かす時代)、囲炉裏にお使い頂くことの方が多いです。

囲炉裏は真ん中に大きな五徳を置いて、手前に小さな五徳を2個、3個おいてつかう方もいらっしゃいます。

薩摩五徳

真ん中の爪、背面には 伝統工芸士である 菊地政光さんの刻印がほどこしてあります。
この刻印、五徳の型を凹ませることで出っ張ります。虫喰いなどは 型を盛り上げる ことで虫の喰ったあとがつきます。この絶妙な技こそが、菊地政光さんだけが表現できる “わびさび”なのです。

□夏目漱石の小説にも、薩摩五徳は出てきます。

今朝埋けた佐倉炭は白くなって、薩摩五徳に懸けた鉄瓶が殆ど冷めている』 と、こんな下りがあります。ふと気が付くと、炭が燃え尽き、鉄瓶のお湯が冷めて部屋が寒いことに気が付いた。そんな様子がつたわってくる一文です。

薩摩五徳と笹爪五徳

右が虫喰い五徳七寸、 左が薩摩五徳七寸です。画像が少々小さいですが、下にみえる写真が 薩摩五徳 八寸と七寸を並べた物です。

 
■右が七寸の薩摩五徳、左が 八寸の薩摩五徳です。
八寸は笹爪の虫喰い五徳よりも大きいです。

 


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