くるみ灰ならし

■ 全て手作りの灰ならし  (拭き真鍮くるみ)

■ 私が一番大好きな 手作りの「灰ならし」です。

一枚の南部鉄の板を、茶釜の取っ手を作ることがメイン業務な職人さんが、
とんかんとんかん 打って、薄くして、丸めて、もちろん虫喰いの穴もあけて、
火ばしを作っていきます。 形が出来たら、色を付けたり、漆を塗ったりしながら、最後に熱した真鍮を拭いて各々の灰ならしの顔が出来上がります。

“鋳型”(いがた)という型に、熱く溶けた鉄を流し込んで作ったものを“鋳物”と呼びます。

一方、鉄の板を手でトンカン打って作っられたものを “鍛造品”(たんぞう)と呼びます。

さらに最近は鉄器をプレスして作る機械もあります。これなどは15秒で4コの鉄瓶が出来上がるようです。

さて、手で作られた物には、それ相応の手作り感というものが出てきます。
見た目、手触り、愛着の度合いにも明らかに違いが出てきます。

微妙に左右対称ではない点など、愛すべき最たる所かも知れません。

手にした灰ならしの持つ その顔は、それぞれがどれも個性的。
盛岡で作ってる職人さんの様子が目に浮かびます。

 

 

■この灰ならしは、 『拭き真鍮くるみ火箸』 と同じ細工、デザインです。
南部鉄をトンカントンカン 打って、丸めて、また打って、 そして最後に持ち手の部分に熱した真鍮を拭いて仕上げてあります。

こちらが、「拭き真鍮くるみ火箸」 です。柄の部分に真鍮を流し込んでこの模様をだしています。

 

拭き真鍮くるみ 灰ならし
価格18,000円     長さ20cm  幅7cm

在庫数セットのみあり

■柄の部分は火箸に比べて太く、持ちやすいです。

柄の中は空洞です。一枚の鉄の板を丸めて作るからです。 これにより熱が伝わりにくくなり、いつ触っても炭火で熱くないというわけです。

注: 火ばしも灰ならしも、火鉢に入れたままにしておくことが多いです。 しばらく炭を燃やした後にさわると、炭火の遠赤外線で恐ろしく熱くなっていたりします。これは結構おどろきます。

 

■柄の末端部分のアップです。

丸めて作った柄の部分ですが、端の処理の様子がわかります。茶巾みたいに、うまく畳んであります。

 

■灰ならしの“ならし”の部分です。 幅は約7cm

下の写真を見るとよくわかるのですが、表面が微妙にでこぼこしています。 これは形つくられた後に、鉄に“硼酸”(ほうさん)をふりかけ、炭火の中に入れて高温で加熱して出来たものです。

ふりかけた“硼酸”が溶け、鉄板と反応して、いかにも 『自然に腐食された感じ』 が出てきます。

■この自然に腐食された感じこそ、鉄自身の持つ美しさ。

鉄は元々は地中から採れたものだから、使って行くうちに必ず錆びてきくる。これがいずれ地に帰ることの現れでもあり、時の移ろい、はかなさを想起させる変化と言えます。

そうやって鉄は空気に触れたときから、自然へ帰っていこうとします。だから職人さんは鉄を「また土に返る物」 と言うのかも知れません。

おじさんの手作りの灰ならしと火箸
拡大写真

■写真の火ばしと灰ならし、ちょっとかなり光って見えますが、もう少し鈍い光り方です。どちらも 真鍮を拭いてあります。

火鉢屋にあるお道具の中でも最高峰のもの。
火箸 \19,800、灰ならし \18,000
合計で \37,800 です。 でもなぜかセットで\36,000です。

火箸と灰ならしのセット 価格は \36,000

■どちらも桐の箱に入っています。

サイズ的には、幅24cm以下の手あぶり火鉢には大きすぎますので、それ以上の大きさの火鉢でお使いください。 なお、囲炉裏でお使いの場合もこのサイズで問題ありませんが、長さを長くしてもらうのは可能ですので、ご希望があればお問い合わせください。

お問い合わせ

■なお、あなたのお手元に届くのは、こちらの写真の物と寸分違わず同じ物ということはありません。 もちろん大きくは違いませんが、隣に並べると明らかに細部が違います。 真鍮を流したときの模様も当然毎回違います。 もちろん長さなどは変わりませんが。

そういった訳で、『写真とは微妙に異なる場合があります。』ということになります。と同時に、『最後の手仕事』 である 立派なお道具を手にすることにでもあります。 どうぞ末永く大事にされてください。また是非次の世代にも伝えていってくださいませ。


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