鉄瓶の弦が出来るまで

鉄瓶の弦とは鉄瓶の取っ手のこと。 この弦は本来、中が空洞です。そして虫喰いの穴があけられています。
その結果、どんなに鉄瓶のお湯が沸騰していても、弦は素手で触ることが出来ます。

この弦こそ、鍛冶屋の田中さんがつくっているものです。

 
弦

左から順番に出来ていく様子です。もちろん一枚の板にして、それをカットしてと

色々細かな工程はありますが、こんな感じで弦は出来ていきます。

 

当然鍛冶ですから、炭の火で常に鉄を真っ赤にしながら行います。

 

虫喰いの穴は裏からあけていくことになります。虫喰いの最大目的は“わびさび”ですが、弦の中に熱がこもらないための役目もありそうです。

鉄瓶の弦の合わせ

こんな感じで丸めていきます。

そういえば最近、20代前半の若者がはじめてお弟子さんになりました。

 

実は、炭焼き小屋でも、漆の世界でも、茅葺き屋根の職人さんでも、あと忘れてしまいましたが、山に入ってする仕事でも、やはりみな20代の弟子が現れてきたそうです。70代と20代のペアというのがとても多いと聞きました。

くるんだ様子

こうやって閉じていきます。

 

弦にあいた虫喰いの穴

凄いのは、袋状にしたものを曲げていくこと。しかも鉄瓶の本体に合わせて作らないと行けません。 ちなみに表面の加工は施されていません。

 

南部鉄瓶の弦で、中が空洞のこの弦を作っているのは田中さんだけと聞いていますから、どこか他の工房の鉄瓶でも、取っ手が中空であればもしかすると田中さんの弦かも知れません。 それがもっと古い物であれば、田中さんの師匠さんの弦と言うことになります。

 

この弦の付いた、5万円以下の鉄瓶。 これが虎山さんのこの鉄瓶になります。

 

火鉢屋(ひばちや)

 

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