手あぶり火鉢第百十参弾!

明治後期のもの

豆火鉢という大きさ。 細かい傷は傷にあらず。
これぞ明治から生きてきた証
番頭は ”えくぼ” と呼んでいます。

火鉢のフタ
フタの画像と説明のページ

サイズは55cm×55cm×35cm

 



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明治後期の豆火鉢です。 特に厳密な区分けは無いのですがあえていうなら1辺が40cmあたりを越えてくると豆火鉢と呼ばれることが多いです。

火鉢の定番 ケヤキの木です。 木の厚みは長火鉢と同じ大型の火鉢の作りです。 この時点でもはや手あぶり火鉢とは違います。 ゆえに重さも10kg前後になります。

杢目(もくめ)はもはや申し分のない物。ケヤキの柾目(まさめ)です。 当時の火鉢の釘はみな当然ながら木で出来ています。明治頃はどうだったのか不明ですが、江戸期から明治のごく初期には木釘などの釘だけを売り歩く『釘屋』までいました。

江戸の頃は今以上に分業が盛んでした。
今では木釘はアマゾン.co.jpでも売っていますが。。。


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上の画像を見ると判りますが、縦に筋が見えます。何か別の木の物がこすったような跡です。特に木が削れているわけではありません。 木についたこの程度の跡は削ることですぐになくなるのですが、表面に何も塗っていない場合に限られます。 火鉢は通常、この当時ですと柿渋を塗って上から漆を塗ります。そうでなくとも経年で良い感じの色つやになっています。
これを削るわけには生きませんのでこのままです。

取っては見たとおり削り出しです。非常に綺麗な仕事ですね。当時の指物師の仕事は。

ケヤキはねじ釘を入れてみるだけでもその堅さが判ります。それほど固いのです。ケヤキの木は今でも比較的簡単に手に入りますが、ケヤキだけは触りたくない。という方もいるくらい固くて扱いにくい木です。それでも木は湿気や温度変化で想像以上に伸縮します。その伸縮を計算してくみ上げているあたりが当時の指物師のものすごさです。


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そして上の写真にその伸縮によっておきた“ワレ”が見えます。ちょうど木の釘をうったところにあります。もちろんこれじたい相当前に出来た物です。普通に使っていてこれ以上広がることはありません。 ただ直射日光は苦手です。 あとは過度な湿気。最近知ったのですが鉄筋の新築の家にお住まいの方は壁から離して設置しませんと、結構湿気の影響を受けるようです。最低火鉢1つ分は壁から離しておきたいです。

アップの画像を見るとわかりますが、こまかなえくぼがたくさんあります。 これがまた良い味をだしています。 何度か引き出しの中の落書きもみたことがありますが、これなんぞは消すよりもむしろ保存すべきものだと思います。

お掃除中にはそれはそれは古い新聞なども出てきます。私は正直世界で最も平和だった江戸時代に戻りたい気分ですが、せめて江戸時代に近い火鉢を脇に置いてその時代に思いを馳せます。


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肝心の炉です。 何枚かの写真に写っていますが新品の炉です。値段のことばかり言うのもとはおもいますが、この炉。板金屋さんで作ってくれます。ただし手あぶり火鉢サイズで2万円〜3万円。このクラスですと3万5千円〜4万5千円ほどすると思います。 まだ光りが残る銅板の炉ですが、灰を入れてつかっているとまもなく良い感じの色になってきます。

これだけ分厚い木ですと普通つなぎ目はもっと開いてしまう物ですが、そこはさすが当時の指物師の技です。余談ですがもしこれが火鉢でなければ山形からもってくるとなると大変です。気候があまりに違うので美術品ですとビニールなどで厳重にくるまれて5年間はそのまま倉庫に放置です。 その5年ですこしずつその土地の環境に慣れてきます。

相手はさすがに火鉢なのでそのまま持ってきますが薄い板の火鉢ですと結構いままで平気だった角にけっこうな隙間ができたり火を入れてしばらくすると角が本当にはがれてくるケースも。もちろんこの火鉢は長火鉢とおなじく相当炭をもやしてもびくともしません。本当の暖房にはこのくらい必要です。


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淵をみてもケヤキの木の素晴らしさがわかります。明治ころのケヤキは江戸の頃のものを使います。木は切り倒してからかなりの年月干さないとなりません。

江戸の頃には樹齢300年、400年のケヤキがありました。そのケヤキの木の杢目故これだけ大きいのです。

木だけでも価値のある火鉢だと思います。

このように角にもカケはありますがガタはまったくありませんので、一切問題有りません。 安心してあと100年はつかっていただきたい火鉢です。
   

明治後期頃の豆火鉢 本体のみ 価格\58,000

梱包手数料 \800 総額 \58,800
(梱包数は1箱か2箱)

火鉢と灰のセット
豆火鉢 + 白樺の灰 10kg 灰のみセット \63,000

梱包手数料 ¥800 総額 \63,800
(梱包数は2箱か3箱に別れます。到着は同日でも時間が違うことがありますがトラブルではありません。)

白樺の灰はこれから登場するものです。北海道の白樺の木を炭にしたときに出た物です。くぬぎ灰に比べると比重が軽くさらさらしています。 きめの細かさは くぬぎ灰となら灰の中間。
あるいみなら灰よりもお得かもしれません。 こちらのきめ細かい混ざり気の無い 白樺の灰を10kgつけたセットです。お道具は骨董屋さんで好みのものを選ぶ方用。

火鉢と灰、その他お道具は基本的なもののセット

豆火鉢のフルセット 梅 \71,200

  • 楢灰 10kg \8,200
  • 鋳物の五徳 大 \3,200
  • 岩鋳の火ばしと灰ならしのセット \3,800
  • 火起こし器のセット \4,200
  • くぬぎ炭 1kg \800
  • 紀州備長炭1kg \1,200
  • お道具の合計 \21,400
  • 豆火鉢 \58,000 + \21,400 = \79,400
  • すべての合計金額 \79,400 →
  • セット価格 \69,400
  • これにフルセットの梱包手数料 \1,800
    (直接ご来店の場合はかかりません)
  • 総額 \71,200

セット内容は基本的な物ですが、必要にして充分。
もちろん灰からお道具、炭まですべて職人さんがかかわって作っている物です。 ただし五徳だけは中国製です。 実際中国製とはどこにも書いていないのですし、仕入れ先もそれとははっきり言いませんが箱が明らかに中国のものです。さらに作りが悪いです。また、最初の何回かは炭をいれると塗料の匂いがします。 正直人によっては 「え?」 という匂いです。

良い物か悪い物かはわかりません。それさえ我慢していただければあとは満足行くお道具だと思います。

五徳も日本の職人さんが作った物ですと右の竹セットになります。

すべて日本の職人さんの手作り

豆火鉢のフルセット 竹 \87,800

  • 楢灰 10kg \8,200
  • 菊地政光さんの 虫喰い五徳 7寸 \18,000
  • 岩鋳の火ばしと灰ならしのセット \3,800
  • 火起こし器のセット \4,200
  • くぬぎ炭 1kg \800
  • 紀州備長炭1kg \1,200
  • お道具の合計 \21,400
  • 豆火鉢 \58,000 + \36,200 = \94,200
  • セット価格 \86,000
  • これにフルセットの梱包手数料 \1,800
    (直接ご来店の場合はかかりません)
  • 総額 \87,800

正直本当は菊地政光さんの五徳を使って頂きたいと思います。 比べようもないくらい素晴らしいからです。

部屋に置き生涯目でみて楽しみ、火をみながらボーっとする。 また時には古き 時代に思いを馳せつつ、油の落ちない物を焼くなりして楽しむ。 (間違っても魚は焼かない方が。。。ししゃもくらいなら? しかし灰に匂いがつくかもしれません。)

このような愛すべき道具。火鉢には是非日本の職人さんの五徳を使って頂きたいです。虫喰い五徳を人に自慢するなんて、なんて粋なんでしょう!