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■ 手あぶり火鉢はその昔、必ず対で作られていました。この対の2台の火鉢だけが同じデザインでした。
二人で談笑するときに、一人1つの手あぶり火鉢を使うという理由で二つつくられていたようです。 その昔、大きなお屋敷の蔵出しの時にはこれが25組、50個出てきました。
そういうお宅には50個の手あぶり火鉢を並べられるお部屋があり、またそういったお部屋で昔は集いがあったようです。
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■昔の火鉢はケヤキの木が最も一般的でした。固いながらも、紫檀(したん)の木のように固くて加工しにくくない。また、木目が綺麗などがその理由です。
また、当時のクギは木を削ってつくったクギです。この火鉢にも角をみるとわかります。
また、角の組み合わさった部分を“ほぞ組”と呼びます。
上部に四角いふちがあります。これを“炉縁” (ろぶち)と言いますが、これがあるものは、春〜夏のお茶のお稽古に使われていた傾向があります。
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■先日売れてしまった「かりんの火鉢」と並べたところです。
幅は“かりん”より短く、高さがちょっとだけ高い、細長いスタイルです。 かりんの火鉢が重厚さが売りだとすると、こちらは“モダンでスタイリッシュ”と言ったところでしょうか。
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■角は木を組んである、「ほぞ組」というもので、クギは木のクギです。
こちらは残念ながらカート設置前に売約済みとなってしまいました。ありがとうございました。 |
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■左端に傷ではないのですが、若干傷に見える跡があります。
木目は如隣杢(じょりんもく)とよばれる、ケヤキ独特の物です。 ケヤキの木が樹齢300年も超えると、木じたいの重さで根本の方が圧迫されます。
そうするとこぶのようになって木の一部が出てきます。その部分の木目は複雑な模様になり、如隣杢と呼ばれ重宝されていました。
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■こちらにももう一カ所、傷のように見えるものがあります。
特に傷みではありません。
そして上部の木は黒柿です。上部、縁の部分です。黒柿も縁に使われる木としては当時最も一般的でした。 色が濃いのでしまって見え、また固いので、上部の熱を持つ部分には最適だったと思われます。
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